2月18日 PM5:40 警視庁内食堂
そこには五代と一条・杉田・桜井・笹山が一つのテーブルを挟み、座っていた。
杉田「いやー五代君、久しぶりだなぁ」
桜井「お久しぶりです!」
五代は少し笑いながら口を開いた。
五代「ホント、久しぶりですね。でもなんだか皆さん、8年前と全然変わってませんね。」
笹山「あは、ホントだ。」
と5人は少し笑った。
五代「そういえば榎田さんはお元気ですか?」
一条「それが榎田さんはもう科捜研を辞めていたんだ。」
杉田「俺達もついさっき聞かされたばっかりで驚いてんだ。」
五代「そうですか・・・・・それじゃあ椿さんは?」
一条「椿なら以前同様、関東医大病院で元気にしてるよ。」
すると五代はほっとした。
五代「良かった、椿さんにアマダムのことについて聞きたいと思ってたんですよ。椿さんまで辞めてたらどうしようかと思っちゃいました。」
一条「そうか。なら明日にでも椿の所に行くか?」
五代「はい、是非お願いします。」
一条「それと、バイクのことなんだが、以前みたいに警視庁のバイクを使う気はないか?」
五代「使えるんなら使わしてもらいたいです。今の俺のオフロードバイクだと限界があるんで。」
一条「分かった、まかせておけ。」
五代はにんまりと笑った。
五代「ありがとうございます!!」
2月18日 PM10:06 ???
そこには3体の謎の生命体の姿があった。
トンボの様な生命体「遂にゲロルが死んだな。」
クジラの様な生命体「次はダドル、お前の番だったな。」
メ・ダドル・グ「あぁ、次は俺だ。お前らにクウガの悲鳴を聞かせてやる。」
(飛ぶ音)「シュッ」
するとダドルはどこかへ飛んで行った。
クジラの様な生命体「メの癖にやけに図々しい奴だな。」
トンボの様な生命体「あーゆう奴がすぐに死ぬってのがワカンネェのかな?」
そう言うと2体の姿は闇に消えていった。
2月19日 AM11:36 関東医大病院診察室
一条「悪いな、椿。」
椿「良いんだ、それより五代、久しぶりだな、元気してたか?」
椿 秀一、関東医大病院に勤める司法解剖専門医師であり、一条とは高校時代の同級生である。
五代「はい!もう元気バリバリって感じで。」
椿は笑った。
椿「はっは、やっぱり五代は五代だな。」
一条「それでアマダムの方はどうなんだ?」
椿は五代のレントゲン写真を出した。
椿「0号との戦いの傷がまだ残っているな、五代、またクウガに変身したとき、違和感とかなかったか?」
五代「はい、え~と、あれは何号でしたっけ?」
一条「49号だ。だが警視庁はあの未確認生命体の名称を改めて新未確認生命体とするそうだ。だから新1号となるんじゃないか。」
五代「それじゃその新1号が逃げようとしたときに俺も青になって追いかけようとしたんです。でもなれなかったんですよ。」
椿は難しい顔をして話した。
椿「でも赤にはなれたってことは前みたいに戦っていたらまた能力が回復するんじゃないか?」
五代「つまり、また特訓すれば前みたいに色が変えられる・・・ってことですね?」
椿「そうだな、実戦の中でアマダムの回復も向上するだろう。」
一条「ところで五代、新未確認の方の強さは未知数だ。電気ショックの方はいいのか?」
五代「あ、そうですね。せっかく来たんだし、やってもらった方がいいかも。」
椿は考えた。
椿「いや、アマダムが完全に回復していない以上、電気ショックをしてアマダムの回復を余計遅らせる事になるかもしれない。電気ショックは完全に回復してからの方がいいぞ。」
五代「そうですね。椿さんがそう言うならまた今度お願いします。」
その時、一条の携帯が鳴った。
一条「はい、こちら一条。」
一条は電話にでた。
笹山「横浜市内に新未確認生物と思われる謎の飛行体が目撃されました。至急現場に急行してください。」
一条「分かりました、五代と一緒に行きます。」
一条は電話を切った。
一条「五代、また奴らが現れた。急ぐぞ!」
五代「はい!じゃ椿さん、また。」
椿「気をつけて行けよ!!」
一条と五代は急いで関東医大病院を出て一条の車に乗り込んだ。
2月19日 PM12:04 横浜方面車道
一条と五代は横浜方面へと急行していた。
五代「一条さん、拳銃を貸してもらえますか?」
一条「緑で戦うつもりか?」
五代「はい。」
一条「でもまだアマダムが・・・」
五代はサムズアップを一条に向けてしながらこう言った。
五代「大丈夫です、なんとかします!!」
一条は少し笑った。
一条「分かった、現場に着いたら渡す。」
(無線の音)「ポー」
すると車内の無線に連絡が来た。
笹山「新未確認生命体第2号は横浜港付近の上空にいる模様。」
一条の車は横浜港目指してサイレンを鳴らしながら爆走した。
2月19日 PM12:37 横浜港
一条の車が横浜港に着いた。
一条と五代は急いで車から出た。
一条「五代、」
と言って拳銃を差し出した。
五代「ありがとうございます。行ってきます!!」
五代は横浜港先端まで駆け出した。
五代は駆け出しながら変身の構えをとった。
(アークルがでる音)「シュイーン!」
(アークルの待機音)「シュイン、シュイン、シュイン、シュイン」
五代「変身!!」
(アークルの音)「シュン、シュン、シュン、シュン、シャイーーン!!」
五代はクウガ(マイティフォーム)へと変身し、立ち止まった。
クウガ「この空のどこかに新2号が・・・・・・・・」
するとクウガはペガサスフォームになるために静かに目を閉じ、耳を澄ました。
そして8年前のペガサスフォームになった感覚を思い出そうとしていた。
クウガ(緑にならなくちゃ・・・・・いや、緑になるんだ!!)
クウガは変身の構えをとった。
するとクウガのアークルの色が赤から緑に変わった。
(アークルの待機音)「ドゥオン、ドゥオン、ドゥオン、ドゥオン」
クウガ「超変身!!」
(アークルの音)「ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン、ドゥーン、シャイーーン!!」
クウガはマイティフォームからペガサスフォームになることに成功した。
クウガ「やった、緑になれた!!」
それと同時に一条から渡された拳銃もペガサスボウガンへと変化した。
クウガは再び耳を澄まし、ペガサスボウガンの後方の持ち手を引き、先端に空気と封印エネルギーを溜め込んだ。
クウガ(見つけた!!)
クウガは斜め右上方にいるダドルを発見した。
そしてダドル目掛けてブラストペガサスを繰り出した!!
弾道は曲がることなくダドルの胸に確実に命中した。
そして胸には封印の刻印が浮き出た。
ダドル「ウッ、ウウウ・・・・・」
ダドルは苦しいしぐさを見せた。
ダドル「ウウウウ、ハァ!!」
だがダドルは刻印を抹消した。
クウガ「ハッ!」
それを見たクウガは驚いた。
ダドル「今度はこちらから行くぞ、クウガ!!」
そう言うとダドルはクウガ目掛けて一直線に飛んできた。
クウガ「ぐわぁ」
クウガは再度ブラストペガサスを発射しようとするが、ダドルに突撃され、ペガサスボウガンを落としてしまう。
ペガサスボウガンは拳銃へと戻った。
クウガは勢い良く海の中に落ちてしまう。
ダドル「・・・・・・・・死んだか。これぐらいで死ぬとは残念だな。」
クウガが浮き上がってこない様子を見てダドルは飛んで行ってしまった。
クウガは、船の下に浮き上がり、海上へと浮き上がれなかったのだ。
クウガはグローイングフォームとなってしまい、その後、五代の姿に戻った。
五代は気を失っている。
......EP.4 回復に続く