EP.4 回復

 

 

2月19日 PM1:02 横浜港

一条「五代、どこだぁー?」

一条は海に落ちた五代を探していた。

だがその呼びかけに返答はない。

一条「この辺りに落ちたのが見えたのだが・・・・・よし!」

一条は五代を救出するために五代が海に落ちた付近に潜り込んだ。

(海に落ちる音)「ドボーン!」

一条(ん、あれは・・・・・・・五代!!)

船の底にいる五代を見つけた一条は大急ぎで五代の元まで泳いだ。

そして一条は気絶している五代を抱え込み、地上へと上がっていった。

 

2月19日 PM2:12 ???

ダドル「予告通り、クウガを殺してきてやったぞ。まあ、残念な事に悲鳴を聞くことは出来なかったがな。」

するとトンボの様な生命体が小ばかにしたように言った。

トンボの様な生命体「ふっ、まだ奴は生きている。やはりメでは駄目なようだな・・・・・」

ダドル「そんなはずは無い!奴は確かに死んだはずだ。」

トンボの様な生命体「はず?奴の死を確認しないで去るとはやはりメでは・・・」

ダドル「黙れ!!さっきからメを侮辱しおって!分かった、今度こそクウガを死に至らせてこよう。今度はクウガの亡骸を土産としてな!!!」

そういうとダドルは猛スピードで飛び立って行った。

トンボの様な生命体「だからメの癖にでしゃばり過ぎなんだよ・・・・・・・」

 

2月19日 PM5:00 関東医大病院病室

その病室にはベットで横になっている五代と、椅子に座っている一条の姿があった。

五代「すいません、迷惑かけちゃったみたいで。」

一条「いや、いいんだ。それより緑にはなれた様だったが。」

五代「はい、でもあの新2号には緑の攻撃が効きませんでした。それに予想以上の反撃を食らって・・・・・。奴の力は半端なく強かったです。」

一条「そうか・・・・・・だが君に怪我が無くて良かったよ。問題は次はどうやって戦うかだな。」

五代「それなら大丈夫です、バッチリ考えてあります。紫で戦おうと思います。」

一条「紫にもなれる様になったのか?」

五代「いや、多分まだなれないと思います。だからあの時みたいに紫になるための特訓をしたいんです。」

一条「あの時の・・・・・特訓?」

 

2月20日 PM9:24 警視庁内剣道場

剣道場には防具を付け、竹刀を持つ五代と一条の二人の姿しかなかった。

五代「お願いします!」

一条「行くぞ!やぁ!」

二人の特訓のやり方は一条が一方的に攻めるというなんとも剣道とは言いがたいものだった。

そしてその特訓はあの時の状況と全く同じであった。

 

2月20日 PM1:15 横浜市内工事現場

その工事現場には作業員がビルの建設をしている最中であった。

作業員1「よーし、そろそろ休憩にすっか。」

作業員一同「はい!」

作業員はこれから休憩を取ろうとしている所で高いところに上っている者も全員、下に降りてきた。

すると作業員の一人が上から鉄の棒が落ちてくるのに気がついた。

作業員2「うお、危ね!」

避けた作業員は上を見た。

すると一番上付近の骨組みにダドルが腕を組みながら見下ろしていたのを発見した。

作業員2「うわーー逃げろぉぉ、未確認だぁぁ!!」

作業員2は叫びながら駆け出した

そして上にいたダドルは地上へ急降下してきた。

(ダドルが急降下する音)「ビューーン」

 

2月20日 PM1:25 警視庁新未確認生物合同捜査本部捜査室

そこには特訓を終えた五代・一条、そして新未確認の捜査メンバーではある数名がいた。

一条「どうだ、これで紫になれそうか?」

五代「はい、多分なれると思います。一条さん、特訓に付き合ってもらってありがとうございます。」

一条「いや、いいんだ。これからも何か協力できる事があったら・・・・・」

一条が言い切る前に笹山が大急ぎで割り込んできた。

笹山「大変です。横浜市内の工事現場にまた新2号が現れました。」

五代「!、行きましょう一条さん!!」

一条「ああ!!」

一条と五代、捜査メンバーらは急いで出て行った。

 

2月20日 PM1:40 横浜市内工事現場

五代と一条、捜査メンバーらは工事現場に到着した。

だがそこには作業員達の亡骸しかなかった。

五代「・・・・間に合わなかった!!」

五代は悔しながら悲しい顔をしていた。

するとダドルが空から急降下してきた。

五代「!、皆さん、下がってください!!」

(アークルが出る音)「シュイーン!」

五代は大急ぎで変身の構えをした。

五代「変身!!」

(アークルの音)「シュン、シュン、シュン、シュン、シャイーーン!!」

五代はクウガに変身し、急降下してきたダドルを受け止めた。

だがダドルに圧倒され、クウガダドルの三本爪の足で捕まれ引きずられてしまう。

(引きずられる音)「ズザザザー」

クウガ(このままじゃやばい・・・・・紫になるんだ!!)

クウガのアークルは引きずられながらもになった。

(アークルの待機音)「フゥイン、フゥイン、フゥイン、フゥイン」

ダドル「!、なんだ!?」

クウガ「超変身!!」

(アークルの音)「フゥン、フゥン、フゥン、フゥン、シャイーーン!!」

クウガタイタンフォームへと超変身を遂げた!!

ダドル「ぐう、色が変わって重くなった!」

だがそれでもダドルクウガを引きずり続ける。

クウガ(このままじゃ・・・・・!)

クウガは引きずられながら進行先に鉄の棒があるのを発見した。

クウガ「ハアッ!」

クウガはその鉄の棒を取り、タイタンソードへと変化させた。

クウガ「オリャ!」

そしてタイタンソードダドルの二本足を切り裂いた!

ダドル「ヌォォォォ」

ダドルは転げ倒れた。

そしてクウガは体勢を整え、立ち上がった。

ダドル「おのれぇ・・・・・・・・クウガァァァァァ!!!」

ダドルは後ろの羽を羽ばたかせ、クウガ目掛けて突撃してきた。

クウガタイタンソードを二本の腕で持ち、構えをとった。

クウガ「ウォォォォォ!!!」

(タイタンソードが刺さる音)「グサ!」

タイタンカラミティダドルの頭からヒットした。

ダドル「ウォォォォォーーーーー」

(爆発音)「ドガーーーーン!!」

ダドルは爆発と共に砕け散った。

そこには堂々と立つクウガの姿があった。

 

2月20日 PM2:00 ???

クジラの様な生命体「ダドルが先程死んだ。」

トンボの様な生命体「ヤッパリな。ああいう奴ほど死ぬ確立が早いんだ。」

チョウの様な生命体(メ・ゲルハ・バ)「次は私、メ・ゲルハ・バが行ってもいいですかぁ~?」

トンボの様な生命体「ああ好きにしろ。」

ゲルハ「それじゃあ行ってきま~す。」

と言うとゲルハは後ろのダドル程大きくない羽を使い、飛び立って行くのであった。

 

......EP.5 異感に続く